「当日って、実際どういう一日になるんですか」
お宮参りのご相談で、いちばんよく賜るお尋ねです。ご出産のことで頭がいっぱいの中で、お宮参りの当日をイメージしていただくのは、なかなか難しい。
服装のこと、料金のこと、神社のこと——そういう情報は別の記事にまとめました。この記事はそれとは違って、「朝、目が覚めてから、その日の夜にご祖父母様へ写真をお送りするまで」の一日を、時間の流れそのままにお伝えします。
読み終えていただく頃には、当日のご不安が少し和らいでいたら、うれしいです。
「授乳のタイミングどうしよう」「祝着って重い?」「駐車場、間に合うかしら」
朝、ご来店前にお電話やLINEで賜るご質問の、上位3つです。
朝のご準備でお伝えしたいのは、たった一つ。焦らずに、赤ちゃんとお母様のペースを最優先にしてください。
生後1ヶ月前後の赤ちゃんは、授乳の間隔がまだ2〜3時間しか持ちません。撮影中もお腹が空いて泣かれることは、正直よくあります。
ご来店の1時間前に授乳を済ませていただくと、撮影開始の少し後に「もう1回」の授乳が入るくらい。この方が、赤ちゃんもお母様も落ち着きやすいのを、これまで多くのご家族様から教えていただきました。
もちろん当日、うまくいかないこともあります。授乳の間隔が予定通り来ないなんてよくある話。ご来店してから授乳室でゆっくり済ませていただいても、まったく構いません。
「祝着ってどう抱っこすればいいの?」というご質問。ご心配はご不要です。
祝着はご来店後、赤ちゃんの体調とご機嫌を見ながらお着せします。ご自宅から祝着で来られる必要はありません。むしろ普段のお洋服(前開きのロンパースがおすすめ)でお越しいただいて、スタジオで着せ替えるほうが赤ちゃんの負担が少ないと感じています。
これ、本当に多いです。
オムツを2枚以上、それから着替え1セットは、必ずお持ちください。撮影中におむつが漏れる、着ていた服が汚れる、というのは月に何度もあります。当スタジオでもおむつ替えスペースはご用意していますが、替えのオムツはご家族様のものが安心です。
哺乳瓶とミルクのお子様も、多めにお持ちください。
ご来店いただいて、まずお茶を一杯。
そう申し上げると笑われるお客様もいますが、本当にそうなんです。ご到着直後の10分は、ご家族様が空気に慣れる時間としてお過ごしいただきます。この10分で、赤ちゃんも新しい場所の匂いに慣れます。
意外に多いのが、ご祖母様が抱っこの練習をされる時間です。
「久しぶりで、うまく抱っこできるか自信がない」
生後1ヶ月の赤ちゃんは、首も座っていません。ご祖母様がご自身のお子様を抱っこされたのは、下手すると30年以上前。緊張されるのが普通です。
私どもが軽くお声がけをして、お母様と一緒に抱き方を確認します。この時間があると、撮影中の三世代カットで、ご祖母様のお顔がふっと緩まれるのがわかります。
祝着への着替えは、赤ちゃんが目を開けているタイミングで済ませます。
寝ている赤ちゃんに祝着を着せると、目を覚まされて機嫌が急に悪くなることがあります。逆に起きている状態で着せると、「あれ、何かいつもと違うぞ」という顔で、ふしぎそうにされる。この時、写真映えするいい表情が出ることが、けっこう多いです。
お着替えの時間は10分くらい。この間にお父様とご祖父母様には、少しお着替えを整えていただいたり、荷物をお預かりしたりします。
これも本音でお答えします。
生後1ヶ月の赤ちゃんの「機嫌のいい時間」って、思ったより長くないんです。
撮影開始からだいたい30分、長くて40分。その後は眠くなったり、お腹が空いたり、抱っこの位置に不満が出たり、いろんな理由で機嫌が変わります。
だから、私どもは撮影の順番を「勝ちパターン」で組みます。
撮影開始から最初の20分は、赤ちゃんが一番いい表情を出してくれる時間です。
この時間で必ず押さえるのが、
– 祝着の赤ちゃん単独カット
– お母様が抱かれた三代目カット
– ご家族様全員の集合カット
この3種類。順番はあえてこの通りにします。単独→お母様→集合の順で撮ると、赤ちゃんが「知ってる顔が増えていく」流れになって、集合のときに笑顔が出やすいです。
「あの、この子、いま泣いちゃって…」
お母様が申し訳なさそうにされるのですが、大丈夫です。生後1ヶ月で泣かない撮影のほうが少ないくらいです。
泣かれたときは、いったん撮影を止めて、授乳室へどうぞ。赤ちゃんが落ち着いたら、また戻ってきます。1日4組限定にしている理由の一つが、この「予定を止めても、次の予定がない」ということ。
授乳が20分でも、お昼寝が40分入っても、その間ご家族様は控室でゆっくりしていただいて構いません。
眠くなってしまった赤ちゃんの寝顔——これがまた、とても人気のカットなんです。
「起きているところが撮れなくて残念…」とお母様がおっしゃる時、私どもは「大丈夫ですよ、寝顔がむしろ人気なんです」とお答えします。祝着姿でスヤスヤ眠る赤ちゃんは、10年経っても20年経っても、「うちの子、これで生まれてすぐだったんだよ」と話せる一枚です。
撮影を終えて、みなさまがシアタールームへ移動されるとき。
私は毎回、ちょっとドキドキします。
その日撮ったお写真をスライドショーにして流すのですが、始まって最初の10秒くらいで、ほぼ100%、ご家族様のどなたかが涙を流されるからです。
これは本当によくあることなのですが、シアタールームでご祖母様が、こう仰るんです。
「◯◯(息子・娘さん)のとき、こんな写真、なかったよね」
生後1ヶ月の孫を、これほどまで丁寧に撮る文化は、ひと世代前にはあまりありませんでした。だからご祖母様は、ご自身の子育ての頃を思い出されて、涙されることが多い。
これ、私どもも予期していないことがあって、こちらまで胸がいっぱいです。
産後のお母様は、疲れています。当たり前のことです。
撮影当日、朝からのご準備、お着替え、授乳、抱っこ、笑顔——1日の中でお母様の消耗は、いちばん大きいと感じています。
そのお母様が、シアタールームで「撮ってよかった」と、ぽつりとおっしゃる。この一言のために、私どもは1日を丁寧に組み立てさせていただいていると言っても、大げさではありません。
シアタールームを出られたら、その日のうちに全カットのデータをお渡しします。
AirDropか、アプリを使ってその場でお渡し。ご祖母様のスマホに直接お送りすることもあります。「今日、お宮参りだったのよ、これ見て」と、その日の夜にご親族へお送りいただくご家族様が、ここ数年で本当に増えました。
産後のお母様のご負担を減らすためにも、「あとで郵送でお渡し」という手順を省ける仕組みは、大切にしています。
「せっかくだから、お着物のまま水天宮にお参りに行きたいのですが」
このご希望も、月に数組ずつ賜ります。
お着物を着たまま、スタジオ外に出られる場合は、+11,000円(税込)のおでかけレンタルオプションでご対応します。撮影後、そのまま久留米市内の神社へ向かっていただけます。
久留米でお宮参りに選ばれる神社は、圧倒的に水天宮が多いです。安産・子育ての神様として長く親しまれていて、私どももご家族様から「水天宮さまにご報告したくて」というお声を、しょっちゅう賜ります。神社の詳しい情報は久留米の神社ガイド記事にまとめています。
お着物のままだと、お手洗いに少しお時間がかかります。
撮影前と参拝の直前、必ずお手洗いを済ませていただきます。当日、私どもからお声がけしますので、ご遠慮なく。生後1ヶ月の赤ちゃんは、お手洗いのタイミングでおむつ替えも入ることが多いので、ここで少し時間を見ておきます。
雨が降ったら、参拝は別日にしていただくご家族様もいらっしゃいます。無理をされないのが、産後のお母様にはいちばんです。
最後に、これまでお宮参りをご一緒したご家族様から、撮影後に賜ってきたお声をいくつかお伝えします。
「思ってたより、赤ちゃん寝てました(笑)」
これ、本当によく賜ります。生後1ヶ月の赤ちゃんは、1日の70%くらい寝ています。撮影中に寝てしまうのは、当たり前です。「起きてる撮影しか撮れないのでは」とご不安でしたら、その心配はご不要です。寝顔カットが人気なのは、先ほどお伝えした通り。
「祖父母を呼んでよかったです」
三世代でお宮参りに来られると、ご家族様の絆が写真の中でしっかり残ります。ご祖父母様が「呼んでくれてありがとう」とおっしゃる場面を、私どもも何度も見てきました。
「産後、外出が久しぶりで疲れたけど、来てよかった」
産後1ヶ月のお母様の外出は、ご負担です。撮影1時間、参拝1時間、合わせて2時間程度で一日をまとめさせていただくのは、こういう理由から。ご家族様のご様子を見ながら、無理のないスケジュールを一緒に組ませていただきます。
A. 撮影のみでしたら1時間から1時間半、参拝までされる場合は合わせて3時間程度がひとつの目安です。赤ちゃんのご様子とお母様のご体調を見ながら、休憩を挟みながら進めさせていただきます。当スタジオは1日4組限定なので、時間を延ばしていただいてもまったく構いません。
A. しきたりでは男の子31日目、女の子32日目とされていますが、赤ちゃんとお母様のご体調を最優先にしていただくのが一番です。当スタジオでは生後1〜3ヶ月の間でご相談いただくことが多く、無理のない日程で組ませていただきます。マタニティフォトから続くタイミングのご相談は、マタニティフォトの撮影時期の記事にもまとめています。
A. もちろんご一緒にお撮りいただけます。ご家族様全員のご参加は追加料金なし。1日4組限定の完全貸切スタジオなので、大人数のご家族様もゆっくりお過ごしいただけます。お母様のご服装のご相談はお宮参りお母様の服装記事もご覧ください。
お宮参りの当日は、ご家族様にとって初めての大切な一日です。ご不安があれば、些細なことでも公式LINEでお声をお聞かせください。
〒839-0841 福岡県久留米市御井旗崎5丁目3-32
☎ 0942-48-5532(9:00〜18:00/火曜定休)
https://kagayaki-studio.com/kurume/
ご予約・ご相談は公式LINEからが一番スムーズです。赤ちゃんの月齢、お母様のご体調、ご家族様のご構成、参拝のご希望など、何でもお気軽にお声がけください。久留米市内はもちろん、小郡・うきは・鳥栖・朝倉・大刀洗・八女からご来店くださるご家族様も、お待ちしています。